連鎖のDCG

主にDCG(ウォーブレ、突破Xinobi)についてのブログです。元「連鎖のウォーブレ」

Cryptospellsとは何者か?

2018年10月3日追記:現状でこのコンテンツはとても危うく感じられるため、筆者はCryptospellsのカード購入を控えることを推奨します。

 

 

2018年10月4日追記:一度返金し「11月上旬を目処にサービス継続の可否、及びロードマップをご報告」とのことです。

medium.com

 

 

日本初のブロックチェーンTCGを謳う「Cryptospells」のカード先行販売が始まったようです。

 

いったいどういうDCGなのでしょうか?

 

Cryptospells(クリプトスペルズ)の大まかな特徴

ブロックチェーン(仮想通貨などに使われている技術)によりカードの有限性を担保している。

非中央集権と称して、カード効果の修正をカードの所持者たちが投票で決められるらしい。

・肝心のゲーム性は基本的にはハースライク(HearthStoneに似たゲーム形式を持つ)ゲームで、国産ハースライクゲーム(シャドウバース、ドラゴンクエストライバルズ)の特徴をちょこちょこつまみ食いしたような感じのルール。

 

既存DCG、TCGとの比較

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カードが有限であること

DCGの特徴として理論上無限にカードパックを発行できる点と、欲しいレアカードを「魔素」で生成することが出来るという点があります。

(ゲームによってレッドエーテルとかBitとかいろいろ呼び方はあります)

 

TCGで起きていた手に入りにくい絶版の人気カードが高騰する」みたいなことがDCGでは起こらないということですね。

 

クリプトスペルズではブロックチェーン技術を導入することで、TCGのようにカードの発行枚数が有限である状態を再現するようです。

 

これは発想の大元がカードゲームではなく、ブロックチェーンゲームにあるためでしょう。

 

「世界に一つずつしか存在しないことを担保された猫のデータ」を取引できるブロックチェーンゲームなどが世の中にはあるそうです。

 

 非中央集権

クリプトスペルズのもう一つの特徴として「非中央集権」のポリシーがあります。

 

カード効果の調整をカードの所持者の投票によって行えるという方針が提示されています。(正確にはスマートコントラクトと発行されたカードトークンの所持者)

 

既存のTCG、DCGでは運営側が環境を見てカードのエラッタやナーフを行うという中央集権的なカード調整でした

 

しかし、プレイヤー側にその権限がおりてくるということですね。

 

サービス終了直前のCOJPが「プレイヤーの皆さんからナーフ案募集!」みたいなことをやっていましたが、それのもっと本格的な奴がクリプトスペルズで始まるようです。

 

トークンという言葉

トーク」という言葉の扱いにも注意です。

 

DCG、TCGでいうトークは「カード効果などで手に入る、直接デッキには入れられないユニット、クリーチャーなど」のことを指します。

 

が、クリプトスペルズではそうでありません。

 

クリプトスペルズのトークブロックチェーン技術に由来した用語で、「既存のブロックチェーン技術を借りて発行されたカード商品」という意味です。

 

つまりTCGプレイヤーの言うところの「普通のカードのことを「トークと言っているわけです。

 

ゲームシステムの詳細

バトルシステムについてはここで見ることが出来ます。

medium.com

基本ルール

基本的にはハースストーンを参考にしているようです。

 

(ハント型戦闘かブロック型戦闘かはいまいち明言されていないですが、挑発に相当するキーワード能力があったのでたぶんハント型戦闘だと思います)

 

・デッキ枚数は30枚、同種のカードの同時投入枚数は不明

・プレイヤーのライフは30

・手札上限は10枚で、ゲーム開始時の初期手札枚数は不明

・盤面に展開できるカード枚数は7

・カードの種類は、ユニットスペル土地マジックボトルの4種。

(この土地はMTGの土地ではなく、シャドウバースで言うところのアミュレット

・リーダーが五色ニュートラルカードがある

・各色にリーダースキルがありチャージ3で発動する

(おそらくドラクエライバルズのテンションスキルと同じ)

・レアリティはブロンズ(9999枚発行)、シルバー(4999枚発行)、ゴールド(1999枚発行)、レジェンド(999枚発行)の4種類。

 

キーワード能力

召喚時:ユニットを手札から場に出した時に発動される能力

(雄叫び、ファンファーレ、ログイン)

死亡時:ユニットが破壊された時に発動される能力

(断末魔、ラストワード、ログアウト)

チャージ時:自分がチャージを行った時に発動される能力

(おそらくテンションリンク)

ターン開始時:自分のターンが開始した時に発動される能力

前衛:前衛を持つユニットが自分の場にいるとき、相手ユニットは前衛を持つユニット以外を攻撃できない

(挑発、守護、ガーディアン、におうだち)

速攻:速攻を持つユニットは召喚したターンに攻撃ができる

(突撃、疾走、クイック)

連撃:連撃を持つユニットは1ターンの間に2回攻撃できる

ドロー:自分のデッキからカードを引く

コピー:ユニットのコピーを自分の場に出す

(ハース式かウォーブレ式かで評価が分かれるが、どちらかは不明)

回復:リーダーのライフポイントやユニットの体力を回復させる 

カードタイプ

カードには10種類のタイプがあり、タイプに関係するシナジー効果も登場するようです。

 

スペルや土地もタイプとして独立しているみたいです。

 

・ビースト ・ゴブリン ・エルフ ・ソルジャー ・ドラゴン

・魔法使い ・天使 ・悪魔 ・スペル ・土地

バニラユニットのスタッツ 

1コスト2/2、2コスト3/2、3コスト3/3のユニットカードがあるのを現状で確認しています。

 

私見

ここにはCryptospellsへの個人的な意見を2つの視点から載せておきます。

f:id:chain_dcg:20181002102152j:plain反対派としての意見

実に愚かなことをしたものだ。DCGの強みである「理論上全てのユーザーに全てのカードが行きわたる」ことを自ら手放すとは。

 

さらに、カードの所持者の投票によってカード効果調整もするというから呆れたね。MTGの開発教訓に「ユーザーは問題点を発見するのは上手いが、それを直すのは上手くない」という話があるが、運営はこれを読んだことも聞いたことも無いのだろう。

 

強いカードを確保してナーフをさせない「閉塞的なクソ調整」、あるいは弱いカードを安く確保して強化修正をさせまくる「動的なクソ調整」、どちらが起こるか分かったもんじゃあない。

 

しかも実際にゲームができるのは来年以降で、先行販売したカードは再発行しない予定というのがまた萎えるねえ。使えるか分からんカードを先に買っておくか、強カードの持ち主を拝み倒して売ってもらわないといけないわけだろう?

 

カードゲーマー構築プレイングに頭を悩ませたいのであって、カードの値段に頭を悩ませたくはないものさ。クリプトスペルズはいきなりプレミを連発しているな。

 

権利関係もあやふやで危険だな! 

 

f:id:chain_dcg:20181002102604p:plain賛成派としての意見

そう言ってしまっては可哀想じゃあないか。カードの局在によるマネーゲームまでを含めた戦略、謀略、政略が起こりうるデジタルカードゲームは稀少だぞ。

 

それにまず儲けようという姿勢はなかなか見どころがあるぞ。儲からないとそもそもサービスが続かないからな。

 

良いデザインのカードを作れば人気になって買ってくれる」などというハイクオリティ信仰なんぞ所詮は芸術家や技術屋の幻想なんだよ。

 

例えばだ、日本で一番売れているソシャゲはFGOだが、ツイッターではそのガチャの大勝利報告が後を絶たないな?

いいか、「人はイキリたいんだよ」。しかもイキリが金で実現できるなら最高だ。

 

稀少性を担保してそれをアピールできるってのは儲かる仕組みなのさ。

 

人間の名誉欲、承認欲求がゲームを買い支えてくれる。クリプトスペルズ界隈そのものが話題になり、環境が動く。その様を眺めるのもまた面白かろう?

 

 まあ、眺めるのにとどめた方が賢明ではあるが。

 

最後に

いかがでしたでしょうか?クリプトスペルズ、今後の動向に注目です。

2018年10月3日追記:現状でこのコンテンツはとても危うく感じられるため、筆者はCryptospellsのカード購入を控えることを推奨します。

Cryptospellsのカードイラストの一部に他のゲームで使用されていたものがあったと指摘があり、その件について運営は「権利関係をクリアしてから提供しています」というリプライをしています。