連鎖のDCG

主にDCGについて書くブログだった。今はメギド72やVtuberに関してもちょっと書く。

【メギド72】メインストーリー精読 1章『辺境の剣』後編

この記事ではメインクエスト1章『辺境の剣』の後半部、5話から8話のストーリーを詳しく読んでいきます。

※メギド72のネタバレを含むのでご注意ください。 

 

5話:リーゼ遺跡

あらすじ

ソロモン達が旅をしていると自警団に呼び止められ「巨人討伐の話」を聞かされる。

自警団は巨人を遺跡に封じ込めようとしたが別の幻獣の存在があったために失敗し、中に腕利きの『魔物ハンター』が取り残されてしまったようだ。

遺跡内で倒れた魔物ハンターを見つけるソロモンたち。

なんと魔物ハンターは追放メギドマルコシアスだった。

巨人を含めた遺跡の中の幻獣を一掃し、マルコシアスを新たな仲間に加えたソロモン一行だったが、幻獣に生贄を捧げようとする『葬送騎士団』という怪しげな組織のことを知ることになった。

 

注目ポイント

ソロモン達の視点で『赤い月』の話が出てきます。

さらに、自警団を遺跡へおびき寄せた巨人のような知恵の回る幻獣の存在もこの話で登場します。

マルコシアス登場回であり、彼女が魔物ハンターになる経緯は彼女のキャラストーリーで見ることが出来ます。

また、5話のボスはラクスの防御無視攻撃ができるスキルで倒せという示唆がシナリオ中でされていますね。

 

6話:廃村ロッホ

あらすじ

旅の途中、ソロモン一行はうち捨てられて久しい廃村にやってきた。

しかし良く調べるとここは廃墟に偽装した村であり、巧妙に隠された地下道には幻獣がひしめいていた。

ソロモン達が地下道を探索していると、ハルマのガブリエルと出会う。

ガブリエルは「黒き淵の鋏手」と呼ばれるフォトンを運ぶ役割を持つ幻獣を探しており、辺境を騒がせている「葬送騎士団」が生贄を捧げようとする幻獣こそ「黒き淵の鋏手」であると推測している。

幻獣との戦いを進める途中、ソロモンは『ハルマゲドン』がメギドとハルマが互いの総力を開放する最終戦争であると聞かされ、ハルマゲドンが神話の中だけの話ではなく現実に起こりうる危機であると認識を新たにする。

地下道の奥では葬送騎士団に生贄としてさらわれた人がおり、その中にはヴィトヴェ村出身の者もいた。

さらわれた村人は、村長の娘エイルも葬送騎士団にさらわれており、その行先はリートゥスであるとソロモン達に伝えて息絶える。

エイル達を助けるべくソロモンは港町リートゥスへ急いだ。

 

注目ポイント

 『ゲート』について言及されまていす。

ゲートはヴィータの住む世界『ヴァイガルド』とメギドの住む世界『メギドラル』とを繋いで行き来できるようにした門のことで、幻獣もゲートを経由してヴァイガルドへやってきます。

また、ガブリエルがソロモン一行の前に登場したことから『ハルマニア』という世界から来たハルマについても言及されていますね。

現在のメギドとハルマは休戦状態なので、追放メギドのブネ達とハルマのガブリエル達が協力体制を築いていますが、元々ハルマとメギドは出会えば殺し合いをするくらい仲の悪い種族のようです。

ハルマゲドンの阻止とはつまり「メギドとハルマの休戦協定」を破棄させないように、メギドラルの陰謀からヴァイガルドを守ることなのです。

 

7話:港町リートゥス

あらすじ

さらわれたエイル達の救出とゲートの破壊のために港町リートゥスへ到着したソロモン一行。

港町リートゥスは辺境最大規模の港町であるはずが、まるで活気が無く、住人が突然いなくなったかのように不気味な静けさを保っていた。

岬の洞窟では葬送騎士団により「黒き淵の鋏手」に生贄を捧げる儀式が進められており、儀式の余波によるフォトンの光をソロモンが捉えた。

洞窟の途中にいた葬送騎士団員の自ら命を捨てるような狂気的な行動から、古き血筋のエイルこそが儀式にとって最重要な鍵であると推理して、ソロモン達は救出へ急ぐ。

「黒き淵の鋏手」のところへたどり着いたが、時すでに遅く生贄の救出は叶わず、メギドラルへの暗闇のゲートが開かれていた。

「黒き淵の鋏手」を倒すも、ゲートは閉じなかった。

エイルを探しゲートを閉じるため、ソロモン達はゲートからメギドラルへ突入する。

 

注目ポイント

「黒き淵の鋏手」によって大半が殺しつくされた港町リートゥスの住民の数少ない生き残りが葬送騎士団であることが明らかになります。

葬送騎士団は「黒き淵の鋏手」の生態やゲートの閉じ方を理解して、ゲートを封鎖するためにはあと少しなのだと生贄を捧げています。

彼らの妻、娘……あまりにも多くのものを犠牲にしてしまい、今さら後に引くことが出来ない上に、自分たちだけ助かろうという打算すらも無い、悲しい側面が葬送騎士団にもありました。

 

8話:宵界メギドラル

あらすじ

ゲートからメギドラルへとやってきたソロモン一行。

ブネ達追放メギドにとっては「古巣」ではあるが、油断せずフォトンの「受け手」とエイルの捜索を行う。

しばらく捜索するとソロモン達はエイルのフォトンを発見する。

葬送騎士団の言う通り、エイルの意識がゲートに干渉できる状態になっていたのだ。

エイルを助けられなかったソロモンは沈痛な表情をしていたが、エイルはソロモンをヴァイガルドに返し、メギドラル側からゲートを閉じることを最後の役目だと考え、微笑んでソロモン達を送り出した。

フォトンの受け手たるメギドラル側のゲートの番人を倒したソロモン達は港町リートゥスに帰り着き、ゲートが閉じていることを確認した。

生贄たちを救うことは叶わなかったが、ソロモン達はハルマゲドンの脅威を一つ潰すことはできたのだった。

 

注目ポイント

メギドラルから侵略企てるメギドも、ブネ達のような追放メギドも種族的には同じなのでヴィータから危険視されうる要素はあるのですが、ソロモンはブネ達を敵視するという選択はブネ達と出会ってかなり早い段階で捨てているようです。

ソロモンは実際に接した人物はたとえ追放メギドであろうともステレオタイプに判断したりせず本人をよく見て尊重します。

それが指輪が使える点とは別の『ソロモンの王の器』と言えるでしょう。

また、メギドの上位支配層の存在もほのめかされます。

かつてヴィータと協力関係までを成していたメギドでしたが、上位支配層がごっそりと入れ替わりをしてしまったために現在の侵略に積極的なメギドラルになっているのです。

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そして、エイルはゲートを閉じて意識が消える前に、メギドラルには似たようなゲートが無数にありヴァイガルドへ多くの脅威が送り出されていることを知ったようです。

実際に2章以降やイベントシナリオでも多くの陰謀がソロモン達の前に現れます。

 

まとめ

こう見ていくと、メギド72が1章の時点からかなり苦いストーリーをぶつけて来ていることが分かりますね。

ソロモンの指輪とその使い手であるソロモンの存在は確かな希望ですが、その希望で救えたもの、救いきれないものが両方ともあるというシナリオになっています。