連鎖のDCG

主にDCGについて書くブログだった。今はメギド72やVtuberに関してもちょっと書く。

オタクの審美眼、加点回路と減点回路

作品やコンテンツを評価する時のオタクの思考回路は大きく2つある。

 

加点回路

脳内に加点回路を持つオタクの頭の中には、自分の好きなものが明確に存在しているので、自分の好きなシーン、好きな要素が出てきた時に加点回路によって作品、コンテンツへのプラス評価がたまっていく。

 Vtuberのファンに多いのはおそらく加点回路持ちのオタクではないだろうか?

 

減点回路

脳内に減点回路を持つオタクの頭の中には、自分が安易で拙い展開だと思ったシーンの類型が山ほど蓄積されている。

この蓄積は直接経験したシーンや、自分の考察から導かれたシーンの両方で構成されていて、これを基に作品全体を減点方式で採点していく。

減点するだけではなく、一定の減点回数にならなかったことや、ある特定の特大の減点要素が有り得るシーンで減点が無かったことをもとに作品評価に加点もしていて、このプラス補正は得てして加点回路よりも巨大である場合が多い。

 

減点回路持ちのオタクは作品内にもともと存在しない「シーンの仮想敵」を基に評価を進めるので、加点回路のみを持つオタクから理解が得られにくい。

また、昔は加点回路持ちだったオタクが多数のサブカル経験を経て減点回路持ちのオタクへ変化する場合も多くある。

 

※私自身はおそらく減点回路持ちだと思っているし、かつてのウォーブレユーザーにはバグが多かったにもかかわらず減点回路持ちは結構多いのではないかと思っている。

 

作品比較の頻度

シーンの仮想敵が実際の他作品にあるシーンであるパターンは珍しくないので、減点回路持ちばかりが自分の推したい作品のために他作品を比較して貶めることが多いか?と言われるとそうでもない

どっちにも他の作品を叩く者はいるし、叩かない者も居る。

加点に引っかからないから叩くか、減点に引っかかったから叩くかの違いでしかなく、どちらがより厄介といった優劣は無いはずだ。

 

ハイブリッドタイプと一般人

加点回路と減点回路の両方を揃えた、謂わばハイブリッドタイプのオタクも存在する。

ハイブリッドタイプはたくさんの作品、コンテンツを経験しているので、評論家として作品の評価をしている人も多いだろう。

ここで注意が必要なのは、作品評価を見る側が「この批評家がどちらの回路を支配的にして作品を批評しているか」を見誤ると、梯子を外されたような気分になりがちだということだ。

自分に備わっていない回路での評価を目にすることはよくありうるので、加点回路持ち、減点回路持ち双方ともに注意していきたいところだ。

 

逆に両方とも揃えていないタイプもいて、分類上このタイプこそが一般人(?)なのだろう。

このタイプは世間という集団で何となく形成された評価軸を定期的に摂取して生きているはずであり、強く押されると受け入れてしまったりするかもしれないので、そういう人は押し売りの良いようにされないように注意しよう。

また、この一般人というくくりは本人のふるまいが不快かどうかを基準にしていないので、加点回路も持たず減点回路も持たずただキモイ輩というのは残念ながら存在する。

余裕のある範囲でほどほどに優しくしてやって欲しい。