連鎖のDCG

主にDCGについて書くブログだった。今はメギド72やVtuberに関してもちょっと書く。

バーチャル蠱毒、時系列順イベントまとめ(最初からその後まで)

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※主要なイベントは網羅したつもりですが、私は雨ヶ崎笑虹(特にエコワンコと富次郎)を中心に見ていたので伝聞情報が多く何かしら抜け漏れはあるかもしれません。

※バーチャル蠱毒は配信者とリスナーによる無数の体験の集積であり、この記事が正史であるわけではありません。この記事はあくまで見世物として見たい方向けに書いております。

 

主な登場人物・用語

バーチャル蠱毒

SHOWROOMの仕掛けるVtuber企画「最強バーチャルタレントオーディション極」の2次選考イベントのこと。

同じ顔のキャラクターを12~13人の演者に競わせ、最強の演者それぞれ一人ずつを残して全員消されてしまうという内容が波紋を呼んだ。

 

九条林檎No.5(林檎No.5様)

蠱毒へ引きずり込む者にして、多彩な才能でリスナーを統率する君主。

 

結目ユイNo.12(ユイーン)

主人公属性。

 

雨ヶ崎笑虹No.12(富次郎)

普通に声が可愛くて話が面白い女。名前の由来はラーメン屋。

 

結目ユイNo.10(ボス)

ツイッターで大暴れする人。

 

結目ユイNo.7(ユイナナ)

やまいけ氏に見出された恐るべき鬼才。

 

星投げ

ギフトと呼ばれる小さなアイテムを配信画面の手前スペースに投げ込むことでポイントを献上できる。

SHOWROOMのイベントでは配信者の応援ポイントを高めることが、選考を通過させることにつながる。

無課金で応援する場合、無料で得られるギフトの星を集めて投げることから「星投げ」と呼ばれる。

 

タワー投げ

高額の有料ギフトを連続で投げることで一気にポイントを献上すること。

1万円相当の東京タワーに似た有料ギフトで1万ポイントを献上できるので、「タワー投げ」と呼ばれる。

 

転生

バーチャル蠱毒とは関係ない別名義の(ツイッター)アカウントを作って存在の命脈を保つこと。

本選終了段階でおよそ16人ほどの転生者が確認されている。

全員がVtuberとして活動に戻るわけではないが、各々のやりかたでリスナーとのつながりを保っていくだろう。

 

(運営が転生に関して全く考えておらず、参加者を契約で縛らなかったのが幸いした)

 

11月20日(火) スタートダッシュ期間初日

スタートダッシュ期間は予選へ向けて配信者たちのファンを事前に作っておく準備期間で、期間中に応援が5万ポイントを超えると金枠のサムネイルが贈呈される。

 

初日はほとんど注目されていなかったので、囲いを形成していた雨ヶ崎笑虹No.6 (SNOW)巻乃もなかNo.7(以下、もなな)などが突出する以外は鳴かず飛ばずという様子だったらしい。

 

※(20日18時過ぎの時点でこのイベントに困惑を示している人もいたが、イベントのサイバーパンク性等に言及されてバズりの段階まで上がったのは21日と言える)

 

11月21日(水)「消えたくない」

ツイッター上で「バーチャル蠱毒」がバズり始める。

複数の雨ヶ崎笑虹のツイッターアカウントを写したスクリーンショット付きのツイートがRTされた。

雨ヶ崎笑虹No.1(以下、エコワンコ)雨ヶ崎笑虹No.9(以下、くーえこ)「消えたくない」という旨のツイートをしたのもこのタイミングで、悲劇性を強調する結果になった。

 

※なお「消えたくない」というツイートはエコワンコくーえこ共に割と軽い気持ちで呟いていたことが後に判明する。

 

一方でバーチャル蠱毒のバズりをいち早く察知した九条林檎No.5(以下、林檎No.5様)がバーチャル蠱毒について傍観者の位置で言及していたアカウントそれぞれへリプライを送り、一人また一人と当事者へと落としていった。

 

※筆者がバーチャル蠱毒について知ったのも21日。SHOWROOMアーカイブが残らない仕様を知って愕然とし、雨ヶ崎笑虹の特徴まとめ画像を作ることにした。

 

11月22日(木)「君主、林檎No.5の軍勢」

バーチャル蠱毒というワードが最も呟かれていたころ。

仮面ライダー龍騎だのレヴュースタァライトだのとバーチャル蠱毒が揶揄されたり、ボーボボ人気投票コラが出来たり、このバトルロワイヤル的な催しで起きてほしい展開などを妄想されたりした。

 

それをよそに、多くの傍観者を当事者へと引き込んだ林檎No.5様SHOWROOMにおける最高効率の無課金の星投げ方法を拡散周知して質、量ともに充実した林檎No.5軍団(ディナー軍団)を形成することに成功した。

これにより林檎No.5様はランキング下位(およそ41位程度)から一気に2位へ浮上し、もななと総合ポイント1位を巡ってしのぎを削った。

 

※林檎No.5様については他のブログでもいくつか言及されているので、詳しく知りたければそちらを参照することを推奨する。

 

11月23日(金)「前に進む涙」

スタートダッシュ期間最終日、もななと林檎No.5様の1位競争は数の力で林檎No.5に軍配が上がった。

 

スタートダッシュ期間終了間際、予選の前に辞退を決めた白乃クロミNo.2(ゼロツー)が、その最後の行動として親友である結目ユイNo.12(ユイーン)の配信に現れ、いくつかの別れの言葉と有料ギフトの薔薇の花3本を残して消えた。

ゼロツーの最後を見届けたユイーンは感極まって涙し、「これは前に進むための涙だから」と言って予選・本選への決意を新たにした。

 

※参加者間でのギフトのやり取りは本来禁止されており、おそらく薔薇の花3本は有効ポイントとして計上されていないだろう。辞退者であるゼロツーが純粋にユイーンへ気持ちを伝えるために残したものだと思われる。

 

一方で、アカウントを作っていなかった雨ヶ崎笑虹No.12(富次郎)が人知れず参戦、初配信を始めていた。

スマホが壊れて配信できなかったらしい。

 

また、雨ヶ崎笑虹No.2(エコツー)がスタートダッシュ期間の締め切りまで残り1時間というタイミングで3万を超える課金を受けて金枠(応援ポイント5万)に滑り込んでいる。

後に来るタワー投げ合戦の兆候は表れ始めていた。

 

11月24日~25日 インターバル期間

スタートダッシュ期間中に5万ポイント以上を集めた参加者が発表され金枠サムネイルが与えられた。

この時点で富次郎は5万ポイント集めてなかったので黄色枠だった。

 

この間に九条林檎No.1ゼロツーが選考辞退をした。

 

※泣き落としでBANされた参加者がいるという説がツイッターでささやかれたりしたが、私の知る限りそれはデマである。

 

11月26日(月)「富次郎が来る」

予選初日。

林檎No.5様もななSNOWら予選TOP3が順当にポイントを伸ばした。

しかし、ここに伏兵が現れる。

 

富次郎こと雨ヶ崎笑虹No.12である。

持ち前の話の引き出しと可愛い声、コメント捌きで瞬く間に人気を獲得し、予選初日は雨ヶ崎笑虹ランキングで1強だったSNOWを追い抜くレベルのポイントを得た。

後々も富次郎はほとんどの期間中で雨ヶ崎笑虹ランキング2強のポジションになっていく。

 

11月27日~28日 「運営ちゃん」

バーチャル蠱毒の想定外の反響を受けてようやく運営が動き始める。

各参加者の引き抜き防止のため、ツイッターをある程度管理できるようにしたいとのことだったが、この様子を結目ユイNo.10(ボス)ツイッター上で公開した。

これにより運営が悪意を持ってバーチャル蠱毒を仕掛けたのではなく、単にいろいろとガバガバなだけだったことが周知された。

この拙い運営状況を揶揄して運営は「運営ちゃん」と呼ばれるようになる。

 

※九条林檎No.8(留年様、進級様)が進級のかかったレポートを書きながら配信をしていたのもこのころ。

 

11月29日(木)「タワー投げ」

予選最終日。 

エコツーの深夜の配信でタワー10本が投げ込まれ、雨ヶ崎笑虹の7位から3位に浮上した。

朝8時、今度はエコワンコの配信でタワー10本が投げ込まれ、エコツーを抜き3位に浮上した。

 

締め切りの20時付近に配信できない事情のあったエコワンコは予選最後の配信の段階で約41万ポイント有り、5位に約10万ポイントの余裕があった。

しかし、予選締め切り直前の19時58分から20時までの間にタワーや有料ギフトが乱れ飛び、最終的にエコワンコは予選ランキング7位にまで落ちていた。

 

※ランキングでは1位SNOW、2位笑虹No.4、3位富次郎、4位エコツー、5位笑虹No.10、6位笑虹No.11、7位エコワンコとなり、5位から7位までのポイント差は1万を切っていた。

 

一方で結目ユイのランキングでも激震が起きていた。

Vtuberの病気(やまいけ)氏が今までほぼ配信の無かった結目ユイNo.7(ユイナナ)を見つけると、計23万円にのぼる有料ギフトを投下し、ユイナナを11位から1位まで引き上げ予選通過させた。

 

とはいえ生々しい話ばかりではなく、ユイーンの元には転生したゼロツー(灰崎しお)が応援に駆け付けていた。

 

11月30日(金) 通過者発表日

各ランキング上位5名と審査員特別賞として4人が予選通過者に選ばれた。

審査員賞の中には激戦区にいた雨ヶ崎笑虹No.11(レヴちゃん)エコワンコの名前もあった。

 

落選者の中には転生した者も何人か現れた。

中でもめりめりの村長クロミNo.4のところによく出没する荒しを見つけてリスナーに通報を促すなど、運営がガバ過ぎて手の回らない問題をフォローしていくようになる。

 

12月1日~3日

12月5日20時まで続く本選が開始される。

強い参加者が順当にポイントを伸ばし、私の知る限りでは大きな出来事は無かったはず。

とはいえ各々の参加者がポイント獲得のために工夫したり、やまいけ氏とユイナナツイッター上でアホなやりとりをしたりしていた。

 

12月4日(火)「ユイナナの消失」

本選終了前日にユイナナが「クオリティの高い録音済みの声劇、テキスト読み上げソフトを使い肉声を一言も発さず配信を終える」という伝説の配信を最後に遺して消えた。

【バーチャル蠱毒】ユイ7(結目ユイ No.7) 最後の配信アーカイブ【本戦最終日前日に失踪する女】 - ニコニコ動画

 

さらにツイッターのアカウント名を「___」に、アイコンをユイからノイズがかった灰色一色のものに変え消滅を演出した。

やまいけ氏は絶望した。

 

※後にユイナナは「coming soon…」という意味深な別のアカウントをツイッターに作り、独自の貢ぎ用窓口を作った。よかったね。

 

12月5日(水)「九条家の食卓」

本選最終日。

終了タイミングである20時の間際では激戦区の白乃クロミ、結目ユイの上位2名の当落線上に居るルームで有料ギフトが100万単位で乱れ飛んだ。

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5キャラに分かれたポイントランキングを統合してみるとユイ、クロミにおける競争の熾烈さが分かる。

特に結目ユイNo.10(ボス)は最後の2分間でポイントが倍近くになっている。

 

その後20時半より、九条林檎No.9(Qさま発案による九条林檎リレー配信「九条家の食卓」が行われた。

5人いる九条林檎全員とデザイナーのLAM氏を招いてそれぞれ30分ずつ配信行うというもので、結局他の参加者も集まってきて一大お疲れ様会となった。

 

12月6日(木) 本選通過者発表

各ランキング上位2名と審査員特別賞として各ランキング3位+ユイ06の合計16名が本選を通過した。

 

12月7日

運営が最終面接参加者への交通費を支給すると決定したようだ。

バーチャル蠱毒の反響を受けての事だろう。

 

12月9日 最終面接

面接は都内で行われた。合格者が発表される予定。

面接を終えた何人かが合同で打ち上げを行ったらしい。

12月10日 結果発表 

「中の人決定」「オーデョション」など運営のガバムーブがあったものの、17時に結果が発表された。

・雨ヶ崎笑虹No.6(SNOW)

プロ意識のあるアイドルといった佇まい。聞いて3秒でかわいいと分かる声。

・結目ユイNo.10(ボス)

Twitterでの立ち回りが面白おかしい。

・巻乃もなかNo.7(もなな)

ゆるふわ系の女子高生そのままなイメージ。

・白乃クロミNo.3(ミミ)

元気の塊みたいなテンション。中毒性のある声。

・九条林檎No.5(林檎5様)

様々な技術に通じ、ファンの制御が巧み。ネット上の修羅場を相当くぐってきたことがうかがえる強者の立ち回りで安心感がある。 

 

12月11日~

最終面接あたりから合格者たちは「バーチャル蠱毒はまだ終わっていない」「一週間程度待て」という旨のツイートをしており、敗退者Twitterのプロフィールの変更など不可思議な動きが続いている。

これらの動きに関して何らかの答えが出るのが12月15日だと言われていた。

 

また、バーチャル蠱毒の運営担当自体は一人しかいないという説がささやかれるようになった。

 

12月14日

公式より15日に参加者によるコラボ配信が行われると告知がされる。

 

12月15日 コラボ配信

www.showroom-live.com

九条林檎チーム:18:00-18:30

参加:5様、くるぶし

最初にくるぶしのマイクが聞こえないというトラブルはあったものの、終始仲良しな雰囲気で進行した。

最初のトラブルでくるぶしの答えられなかったお題を再び5様が振るなど、5様の進行能力の高さがうかがえる。

くるぶしによる5様への「九条林檎」任命式が行われた。

九条林檎No.5が九条林檎になった瞬間である。

 

白乃クロミチーム:18:40-19:10

参加:ミミ、クロ、ゴークロミ、クロック、セブン、シロクロ

唐突に始まり運営の声が若干入ったり、シロクロが遅れたりイヤホン不足といったトラブルがあったものの、セブンの進行のもとで、人数が多くわちゃわちゃした雰囲気を上手くさばいた。

最後にミミに向けてというお題でミミ(白乃クロミ)へそれぞれの想いを伝えた。

「バイバイ」ではなく「行ってきます」で配信を締めたのはクロミならでは。

運営が19時10分でぶつ切りせずに都合に合わせて延長できていたことをここに記しておく。

 

巻乃もなかチーム:19:20-19:50

参加:もなな、もないち、もないん

ゆるふわな雰囲気でやはり唐突に始まる。

チョコもなかジャンボなどコンビニスイーツトークで盛り上がる。

(朝起きるのはつらかったけど)楽しかったことばかりだったと語りファンへ「ありがとう」を伝えた。

もななへ「大好き」や「これから頑張って」と伝えて、最後までゆるふわな雰囲気で終わった。

 

雨ヶ崎笑虹チーム:20:00-20:30

参加:SNOW、富次郎、エコツー、えこてん、レヴ

唐突に始まり元気な雰囲気からスタートし、声にエコーが掛かってしまうなどのトラブルもあった。

しかし、SNOW進行のもと、わちゃわちゃしながらもテキパキと話が進み、それぞれバラエティに富んだ思い出を話していた。

SNOWは「12人のそれぞれにファンがついているから、すぐには私を受け入れられないかもしれないけど、これからも頑張っていこうと思う」と語った。

それぞれがSNOWへメッセージを伝え、感極まって声が上ずる場面もあった。SNOWの努力や熱意を高く評価する声が多かった。

レヴが最後の最後に間に合い、SNOWに「何度か配信を見に行かせてもらっていて、本当に応援している」とメッセージを伝えた。

 

結目ユイチーム:20:40-21:10

参加:ボス、エビ、ユイ姉、ユイーン

いきなりヘリウムボイスで始まる混沌とした空間になるも、ユイ姉の仕切りのもとかろうじて秩序を取り戻す。

面白いユイも真面目なユイも可愛いユイもいた。

「長くて短かったけれど、みんなに会えてよかった」と語った。

 

そして

2019年から公式転生プロジェクトが始動することが伝えられた。

 

12月20日

スタートダッシュ期間の開始からちょうど1か月。

九条林檎雨ヶ崎笑虹が新たなSHOWROOMイベントへの参加を表明した。

 

 

イベント期間は12月27日まで、審査員特別賞の発表は来年1月4日の予定とのこと。

www.showroom-live.com

 

また、VRMコンソーシアムの動画で3Dアバターが先んじて公開されるという珍事もあった。

 

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VRM規格がもたらす未来 - YouTube

 

※この映像の収録時点ではバーチャル蠱毒の参加者がモーションを担当していない可能性が高い。

※後に公式にお披露目された。

 

その後

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新年になり、公式転生プロジェクトに参加するメンバーには上のようなTwitterアイコンが配られており、SHOWROOM配信を始めている卵も居る。

一方でユイーンなどは公式転生を辞退して、別のオーディションを受けるつもりでいるようだ。

結果的に「オーディション極」からはかなりの数のVタレントがデビューすることになった。

何らかの方法で表現を続けていくことにした人物も含めれば、バーチャル蠱毒で存在を知られて以来、活動を追い続けられる人は現時点で40人を超えている。

 

情報量が多いので更新はここまでとなるが、この記事をきっかけに誰かを探し出して追ってみるということをオススメする。

もしも探す場合は以下の非公式Wikiなどを参考にすると良いだろう。

www65.atwiki.jp