ペリドットとソドム なぜ強く、どう対処する?
B2がリリースされ新カードをいろいろ試している頃合いですけれど、早くも頭角を現すカードが出てきたようです。今回はその中でも《永遠の蜃気楼 ペリドット》と《終末のソドム・第二形態》の2枚に焦点を当てましょう。
まずは《永遠の蜃気楼 ペリドット》
「タイムトラベル」という効果テキストだけではよくわかりませんが、つまり場に出た時に「専用BGMだけを残して除去できない安全領域に逃げ、次のターン攻撃可能な状態で戻ってくる」効果が発動します。しかも相手プレイヤーにダメージを与えるたびにこの効果が再発動します。ペリドットで相手プレイヤーを殴り続ける限り、除去できないという恐ろしい効果なのです。
主な対応方法は、ガーディアンを持つユニットで直接攻撃を防ぐことです。B2のガーディアン持ちユニットはペリドットの存在を見越してか、自然にデッキに入るくらい使い易いカードが揃っている印象です。しかし、当然ペリドットの使い手は除去スペル等でガーディアンを突破してくるでしょう。
また、相手プレイヤーにダメージを与えれば「タイムトラベル」効果は発動するため、例えば《ムーン・スマイリング》でインパクトを付与されたペリドットが《ラッキー》を倒しながらプレイヤーに1点ダメージを貫通させ、やはり「タイムトラベル」を発動させますので覚えておきましょう。
そして、ペリドット対策になる最有力はこのカードです。
すでにタイムトラベルしたペリドットに対して、《北国の帝王 シャックフロスト》は後から出してもペリドットに攻撃不可を付与でき、盤面にペリドットを縫い止めることが出来ます。こうなればもうペリドットは4/3バニラですから、除去は容易になるでしょう。ただし、ソウルが0の状態(あるいはソウルバーストを使用済み)だとシャックフロストの効果が発動しないので注意しましょう。
では次の注目カード《終末のソドム・第二形態》
正直言って強いことしか書いてないタイプの大型ガーディアンです。4/7という高耐久かつ相手を返り討ちにできる攻撃力を持つユニットであり、「対戦相手のスペルや能力の対象にならない」能力で単体の確定除去に対してめっぽう強いです。「正面から殴り倒さないともう相手にダメージは与えられない!」という感じのカードデザインをしています。おまけとばかりにコスト軽減効果があって、4ターン目くらいに場に出てくる可能性もあります。ガーディアンでペリドットを止めるなら、こいつが最有力な候補の一つになるくらい強いです。
では対策カードの紹介に移りましょう。
まずは、ソドムの持つスペルや能力の対象にならない効果に引っかからない、ランダムな対象へ効果を及ぼす除去効果が選択肢に入ります。ただし、やわなランダム打点では体力7のソドムを完全に倒しきるのは難しいでしょう。また《予言システム プリノウズ改》の「右端の~」や「左端の~」のようなテキストの時点で効果を及ぼす対象を決められている除去、無力化もソドムの能力をすりぬけて使うことが出来ます。
次に、アサギリの「ユニットにダメージを与えると破壊する効果」をアルト=オルトにブーストして付与するお馴染みのコンボもソドムに有効です。
難しいですが、こんなカードもあります。
4/7という巨大なステータスを持つソドムも、場に出た瞬間にお手頃サイズにできます。問題は必ずしもソドムに使えるわけではないということです。とはいえステータスがインフレしてきたB2環境では以前より刺さる場面が増えて採用しやすくなったのではないでしょうか?
対策としていくつか紹介しましたが、それでもペリドットもソドムもB2環境では大暴れするでしょう。それでは。
ちょっぴりB3予想
突然B2のリリースが本日4月26日であると知らされたウォーブレコミュニティは嬉しい悲鳴に沸いております。
これでは事前予想をする暇もロクにあったもんじゃあないということで、今回は趣向を変えてB1と今判明しているB2のカードからB3をほんの少しだけ考えてみようかと思います。
まずはおさらいになりますが、私はB1リリース前の予想を書く時、ほんの少しだけB2以降の展開を予想していました。
上のスライドのように、ボグズの出す幻獣の学問がタオシン(機械工学)とユニオン(化学)だけ各国の乙女(エリカ、イム)と不一致なことから、彼女ら二人はストーリー上で敗北するという予想でした。
これはボグズの次元修正主義者との闘いが、物語の正常な進行を守るためのものであり、たとえ結果が乙女たちの敗北であっても正史に介入することはないのではないか?という考えにも基づいていました。
そういう観点から行くと明らかに次元修正主義者が化学サイドに関係していたマグナのストーリーやA3のベラから学問をゆがめられたベラの登場するシェドのストーリーではボグズたちの助けが期待できて安泰で、早くもフレンドリンクとのシナジーを持つギルダンが(便宜上)敵サイドGCだったラピスもまあ大丈夫かな?というところまでは考えていました。
今見えているB2の情報を確認すると、ナミはギルダンらの影ながらの支援を受けて見事敵地に潜入できているようですし、ベラは学問が元に戻り天空神シナジーの強力カードになっています。アリス一行も相変わらず楽しそうです。一方でイムとエリカはかなり追い詰められた状態になっており、イムは絶望の使徒に名前を変え、タオシンのストーリーではシンの親友であったグラントが闇落ちしています。
個人的には予想がほんの少しだけ当たったらしくシメシメと思いつつも「B2で底を見せてきたので、B3では希望の残る展開になっていくのかな?」と安心しております。
ではB3の予想に参りましょう。ほんの少しだけ。
結論から言うと「B3のイムのコストは6、あるいは28になる。イムのコストが28の場合はテンマ博士は生存している」ということです。
今回の「絶望の使徒イム」は素数シナジーを持つカードであり、心のよりどころの一つであるテンマ博士を失ったことで、絶望の使徒として暴走状態にあるという情報が明らかになっています。
素数とは、ざっくり説明すると1を除いた「1とその数以外で割り切れない数」です。ウォーブレのメジャーなコスト帯だと2,3,5,7が素数で、現在最大コストのビッグブラザー(24)のコスト帯まで視野を広げると、11、13、17(心喰い)、23が素数です。
素数シナジーのカードとして絶望の使徒イムが選ばれたのは、イムの(割り切れない)不安定な心を表すためであると考えられ、B1の主なテンマチームを確認してみると、
イムにとって心のよりどころであったテンマ博士は素数の7コスト、イム以外の希望の使徒2人は素数でない4コストであるので、少なくともB1の時点では希望の使徒たちの声がイムに届くことは無かったと予想できるでしょう。B1のイム自身も1コストであったので自力での解決も難しかったと思われます。(B2で素数のチセやアニーが居る可能性は大いにあります)
さて、B3では絶望の使徒イムの暴走状態が解消されてハッピーエンドになるという前提で、どう変化したらイムは好転するか考えると、素数ではなく完全数ではないかと発想しました。
完全数とは「その数自身を除いた約数を総和するとその数と同値になる数」のことで、例えば6(=1+2+3)、や28(=1+2+4+7+14)が完全数です。完全数はその数を割り切れる数との調和がとれた数ということで、イムの精神の安定を表すには丁度いいかなという考えです。
B1で登場しているテンマチームの中でイムを説得して正気に戻しうる有力候補はシュウ・サイトウ(3コスト)とテンマ博士(7コスト)の2人です。
シュウ・サイトウ(3コスト)による説得で、彼が見事イムを救えたならイムは約数に3を含む完全数6のコストを持つGCとして登場しそうで、こちらが本命のルートだと思います。また、テンマ博士が生存していたなら約数に7を含む完全数28のコストをもつGCになるかも?という推理が導けます。
長々と失礼しました。小難しい予想は置いておいて今はB2を楽しむとしましょう。